

「サ
シバが多く生息する霞ヶ浦北部沿岸にある茨城県新治郡霞ヶ浦町柏崎の富士見塚古墳公園において,2002年 8月15日
から 9月27日
までサシバの原初的な秋の渡りの調査を渡り個体と残留個体を識別しながら行った.初渡りは 8月17日
にあり,8月21日
以降
9月26日
まで渡りが続いた.この間のサシバの延べ出現数は963羽
で,このうち307羽
が渡った.延べ出現数の最大は,9月 1日
の47羽
の渡りで
あり,渡り個体数も当期最大だった。また,この日を境に残留個体数は減少したが,渡り個体数はその後も漸増したため,延べ出現数の経日変化は渡り個体数の
それに類似していなかった.渡りは晴または快晴の好天日に多く発生した.したがって,サシバの北部分布域で渡りの調査を行うにあたっては,好天が続く8月
中旬から始め,渡り個体と残留個体を識別する必要がある.]-------原初的なサシバの渡りとはなにか? 代表的なサシバの繁殖地の一つである霞ヶ
浦北部沿岸での4人の研究者による調査結果として、繁殖地のサシバは8月中旬から、段階的に減少を始めることが、確認されている。この文献をもとに
本格的な渡りの前に、繁殖地から去っていく
サシバを原初的な渡りをするサシバと呼でいるのだが、その後の状況については、まだ殆ど調査されていないようだ。奇しくも、この原初的なサシバの渡りが
始
まる時期と鎌倉にサシバが出現する時期が一致するので、現時点で鎌倉で見られるサシバは「原初的な渡りのサシバ」であると考えられるが、それ以上
の詳しいことはまだなにも解明されていないというのが実状だと思われる。これらのサシバはどこに何羽滞在しているのか?行動範囲はどの程度なのか?これら
のサシバは常に同一個体なのか、それとも徐々に入れ替わるのか?色々な推測はあっても、はっきりした結論はまだ出ていないのが実状である。だからこそ8月
のサシバは解明すべき多くの謎を秘めていて、一際魅力的に見えるの
だろう。
****************************************************************************************************************************************










